こんにちは!
タオルソムリエの草茅です。
今回はタオルの「パイル抜け」についてお話しようと思います。
パイルってなーに?
タオルの表面を見ると…、糸が輪のように浮き上がった部分があります。
このループ状に浮き上がっている部分を「パイル」 と言います。
パイル糸が引き出された場合の扱い方
パイルを表面にもつタオルはすべて織物の性質上、何かに引っかかればパイル糸が引き出されてしまいます。
パイル糸が弱い場合は引き出される前に切れることもありますが、パイル糸が強い場合は糸が切れるまでどんどん引き出されてしまいます。
もしパイル糸が引き出されたら、その状態で早目にハサミで切ることが最善の対処法です。
(*飛び出たパイル糸は絶対に引っ張らないで下さい)
切らずに使い続けた場合、飛び出たパイル糸が洗濯中に他のものに絡んだり、引っかかったりしてしまい、更にタオルの状態を悪化させてしまいます。
パイル抜けの予防策
また、前回の漂白剤同様、お洗濯時にちょっと気をつけることで「パイル抜け」を防止出来てタオルがとっても長持ちします。
お洗濯時にパイル抜けを防止するには・・・
- 柔軟剤をあまり使用しない。
柔軟剤を使うと繊維のすべりが良くなり糸が抜けやすくなってしまいます。 - ネットに入れて洗うかタオルのみで洗う。
他の衣類(特にファスナーや金具)に引っかからないようにすることが大切です。 - 出来るだけたっぷりの水で洗う。中水位以上がおすすめです。
この3点が大きなポイントです。
パイルの抜けにくいタオル
パイルの抜けにくいタオルをご希望される方には、パイルが短い(毛足の短い)ものや織組織のつんだもの、いわゆる業務用でよく使用されているタオルがおすすめです。
一般家庭用のタオルとは異なりあまり柔らかさがありませんが耐久性は抜群です。
現在、多くの宿泊施設・日帰り温泉施設・医療、介護施設・ゴルフ場・エステサロン・理美容店・ガソリンスタンドなどで幅広く使用されています。
左が業務用タオルで、右が一般用タオルです。
パイルの長さがこれだけ違うのです!
次回は「カビの発生」について紹介します。
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